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就活生はベンチャーでなく大企業を目指すべし

巷にはベンチャーに入った方が絶対的に良いと言わんばかりの言説が蔓延っている。

今だから冷静に観れるが、当時の自分だったら流されてしまうだろうなと思ったので、社会人を経験して見えてきたものをまとめておく。

ちなみに、高校の時点、もしくは大学に入った時から自分の腕で将来は生きて行くと決めている人は該当しないのでスルーして頂きたい。

この記事は就活の時点で具体的に将来を考え始めた人を対象にしている。

 

目次

 

新卒は大企業を狙え

日本は良くも悪くも新卒が優遇される状況が続いている。

しかも、歴史ある大企業だと新卒でしか入れないケースもままある。

超優良企業の東電はその一例だ。

そして、歴史ある大企業の場合は給与や福利厚生、従業員を守るルールが構築されている場合が多い。

これがどれ程の意味を持つかは新卒の段階では理解しづらい。

30歳になると見えてくるが、家庭を持つこと、親の介護をすること、家を持つことなど考慮することが増えてくると、収入が少ないことや安定性がないことは大きなリスクになってくる。

 

そして、電通や商社のような高給取りになるとハードワークになるが、そこまでの高給を望まなければベンチャー程仕事をしなくても大きな収入を得ることができる。

すると家庭での時間を割くことができたり、副業を行う時間を作ることができる。

公務員だと副業は禁止だが、一般的な企業であればブログで収入を得ることぐらいは問題ない範囲であろう。

先の記事に書いてあるが、僕自身は大企業に属しながら副業をするスタイルが最強だと考えている。

non-motv.hatenablog.com

 

しっかり貯蓄をして投資を行い、副業もこなしていく。

そうすれば40代か50代にはまずまずな資産を築けるはずである。

夫婦共働きであれば更に容易になる。

副業が軌道に乗れば、40代で会社をリストラされたら何もできない…という大企業に属するデメリットも解消されるのである。

そのため、大企業への切符を放棄して最初からベンチャーに行くのはオススメしない。

ちなみに、やりたいことが明確な人は就活なんてしない。

すでに積み上げた実績を提示できる状態になっているはずだからだ。

そういうわけで「就活をする人」の大半は大企業を狙った方が良い。

 

オススメの大企業

具体的にどの大企業に行けばそれを実現できるのか。

その最たるは「東電」である。

これは企業がどのように収益をあげているかを見ると早い。

インフラ系の中でも営業を厳しくやらなくても利益が毎月入ってくる仕組みがあり、競争相手がいないようなものである。

これは公務員に近くブラックな働き方になる可能性が非常に低い。

そして、株主に国やお偉いさんを抱えているので潰れない。

やりたいことがみつからない高学歴の技術者は、まずここを狙う方が良い。

市場の競争が激しい会社に入ると、忙しさもそれに見合ったものになる。

業界No.2なんかに入ると、忙しいのに給与は大したことないという、なんとも辛い状況になりかねない。

本田技研はまさにそれだと思ってる。

トヨタの技術者との給与格差は大きいが忙しさは大差ないだろう。

ちなみに、高学歴院卒の技術者はトヨタに行くことをオススメする。

新卒1年目から夏と冬のボーナスで合わせて200万も貰えるところは、技術系ではトヨタくらいのものだろう。

福利厚生なども他を圧倒するものがある。

これが大企業の力というもので、ベンチャーでは実現し得ないレベルである。

この記事を書くにあたって、素晴らしい記事を見つけたので以下に貼っておく。

toianna.hatenablog.com

 

僕の言いたいことをかなり語ってくれており、見ていて気分が良くなった。

僕は成長という曖昧な言葉で新卒を迷わすのは良くないと思っている。

ベンチャーでの成長の後に何があるのか具体的に考えて欲しい、高収入や高待遇があるとでも思っているのだろうか?

それとも、起業して成功できるチケットが手に入るとでも思っているのだろうか?

ない、そんなものは一切ない。

リンク先の内容にも書いてあるが、超優秀なトップ1%の人間ならばベンチャーでも活躍できるが、その他99%ではマイナスの方が大きいと僕も思う。

ちなみに、その1%の人間であれば三菱商事電通にだって入れるだろう。

客観的に観て、自分がそんな人材であると思えるかどうかだ。

 

 

 

ベンチャーに行っても良い人

・超優秀な上位1%の能力を持っている人

・どこからも内定がでなかった人

 

この2種類しかいない。

そもそもベンチャーは結果を即求められる場所なので、本来は何の能力もない新卒が行くような場所ではない。

しかし、ベンチャーだと人が集まらないので仕方なく新卒を雇って成長させるという方針を取っているのだ。

それと、将来起業したいからベンチャーで修行します…というのはよく聞く話だが、そんな人が100人 いたとして、彼らのその後の生活を聞いた人は一体何人いるのだろうか?

例えば、サイバーエージェントの藤田社長は超優秀だっただけで、普通の人が同じことをやっても挫折する可能性が非常に高い。

また、普通の人は多くを失う覚悟を持っているとは思えない。

結婚、子供、老後の十分な貯金、親の介護に回す資金、会社に長く勤めること、そのほか色々と失っても夢を追い続けられるだろうか?

アスリートは夢半ばで諦める人が大半な世界であり、起業も近い性質を持っていると感じている。

なので、余程の覚悟がない限り安易に大企業チケットを手放してほしくない。

そして本当に起業が必要なのか、フリーランスではダメなのか、副業から拡大していくのでは不可能なのか、それを最大限まで自問自答して、それから決めて欲しいと思う。

 

まとめ

・新卒は大企業を狙え

ベンチャーに行けるのは超優秀な人だけ

・徹底的に自分と対話して人生設計を行うこと